今回は株式会社オブジェクティブコードをはじめ、グループ会社10社を経営する坂本代表に私たち機械少女団がお話をお伺いしました。

建築業界から未知の業界へ

なぜIT業界に入社したのですか?

ーもともとIT業界にいた学生時代の友人からヘッドハンティングを受けました。
当時、建設業の現場監督をやっていましたが、その組織で自分の限界を感じていたんですよね。自分がもっと昇り詰めることができるのかと色々悩ましい時期でした。
最初は断っていましたが、数回オファーを受けてそういう選択肢があってもいいのかなって。
自分がどんなものなのか身の程知りたいなと思ったんですよね。
少しずつ色々な情報を聞いて理解できるようになって、なんとなくイメージがついたのでじゃあやってみようかなって思って始めました。
当時、現場管理で培ったノウハウはこの業界でも活かせてるんじゃないかと思っています。

入社してから起業するまでの経緯を教えてください。

ー入社して2年ぐらいたったときに東日本大震災があったんですよ。
その中で、「世の中の景気が悪いのであれば、今こそ攻め時だ」っていう方針を組織で打ったんです。
当時の自分には理解できなかったですけど、そういう方針で行くのであれば全力でやるしかないと思いました。
今まで一つの組織だった会社がいくつかに分かれて、元の組織のやり取りと同じような活動を一気に始めたんですよ。
そんなうまいこといくのかってあるじゃないですか。これがうまくいったんですね。
だから一気に不景気に対して活性化させた結果、翌年の社員数は倍になったのです。
同じロジックでいくってなった時に声をかけていただいて、最初は一個の会社としてどうあるべきかっていうことくらいしか考えてませんでしたけど、もっと大枠で考えるようになりました。
組織にとってプラスってなんなんだろうとか考えると今自分がやりたいとかやりたくないっていうイメージよりはやるべきだっていう使命感みたいなものがあって、まずは関連会社のグループの子会社を立ち上げるとこからスタートしました。
それがこのグループの前身ですね。

具体的にやりたい事業やサービスはありましたか?

ー全体としてロボットに力を入れていきましょうっていう組織だったんですよ。
厳密に言うと完全なロボットっていうよりは組み込みを極めていこうみたいな状態で、
ITからは少し離れていこうとしてたところだったんですね。
やり取りするお客さんも日本のメーカー系とかにシフトしていく途中とか
顧客自体も変わっていってる最中だったんですかね。
今でも弊社はロボットとかオートメーションに注力しているというモデルは変えてないですね。
元々、モスペンくんっていうマーケティングロボットを開発していて、1~3代は完全単体の独立したコンセプトロボットみたいな感じでした。
弊社の技術を詰め込みまくって出来るものを作っていたのですが、4代目の開発の前に周辺機器の発展が今後は可能性が高いので路線を変えました。
昔はもっと独立した何かを存在させないとロボットというモデル自体が難しいんじゃないかと思われていたのですが、今はスマートフォンが普及してOS系が進化をしていったのでスマホがあれば大体なんでもできますよね。
極端な話、ロボットを作るよりスマホ自体をカスタマイズしてロボットのように動いてくれるほうがいいのではないかということで4代目からはプランが切り替わりました。いわゆるスマートスピーカーに近いものを作っていきました。

ハードからソフトへ転向

御社で開発しているBrockenというシステムがありますが、
独立ロボットから機械の中に組み込まれるBrockenをなぜ作ろうと思ったんですか?

ーハードウェアを作っている会社の中で分社化したのでハードウェアに対してソフトウェアを担うことにしました。
元々、「拡張機能を持つブラウザがあれば、OSとして成り立つのでは?」という理論をモスペン研究所の会長が提唱していました。
その理論をもとに開発したウェブブラウザでは、携帯のハードウェアを制御することができたのです。

もともと私がこの業界に来た時から感じているうまくいかないところというか、自分の不平不満や煩わしいことをなんとか改善したいなと思っていました。
例えばみなさんがつけてる勤務表も私達でつけてる勤務表も、欲しい情報って変わらないですよね。
そうなると、100種類も200種類も必要ないですよね。
世の中にこれだけ勤務表というものが存在しているのに今後新しく会社を立ち上げる人たちは自分たちの会社向けのテンプレートを作るんですよ。
でもこの手間ってあってもなくても成果は変わらないですよね。
ということは、「勤務表」が欲しいのではなくて「勤怠を管理できること」が欲しいわけです。
本来勤怠を管理するとなると絶対必要な項目さえ把握しておけば他はこだわらなくて良いのです。
これがミニマムの構成で、この構成に対してあとはどんなことしたいかというエッセンスの部分に私たちがサポートで入ればものすごくやりやすい環境になるじゃないですか。
現代社会では組織内でも作業ボリュームの多いと言われているメンバーのほうが意思決定していく時代です。
組織のメンバーサイドの見解としてはこうですよというものがエスカレーションされていかないとだめだと思います。
この理屈で考えると実作業を行う人たちの作業量が多ければそんな意思決定などを行う業務にはなかなか着手できなくなるわけです。
そうなると今やっている単純労働といわれるものに一番近い業務こそ自動化するべきです。
労働人口として一番広い単純作業と言われる業務に自分たちが手を加えなくても結果がだけが訴求できるようなサービスが実現できればこれはもう絶対いけるでしょうということです。
制作にあたって一番気にするのは、自分が使ってみたいサービスっていうのが大きかったですね。自分の目線でみてこういうのだったらいいなとか。
今の情報化社会の加速度を考えると、昔だったら同じことを考える人が揃うまで5年かかりましたが、今だったらおそらく3年かからないですよ。その3年間を開発期間と考えれば、3年後にそれなりの品質になっていれば一気に普及するはず、十分狙えるだろうと思っています。
でも、そこでもまだまだ可視化するというか実際に形にするものを増やさなきゃいけないんです。だから一人一人が培ってきたノウハウをシェアして世の中の最適化をされた結果を提供するのです。そのコンセプトで出来たのがBrockenです。

現在運営しているのはβ版だと思いますが、Brockenを本リリースする頃には内容は変わりますか?

ー全然違うと思いますよ。β版は見やすくしているというか、機能を理解してもらうためにあえて簡素な形にしています。
本リリース後の内容は、自分のプロフィールのようなものを入れておけばそれに対してカスタマイズされたアンサーが返ってくる形で、やりとりは基本botですね。
だから自分が聞きたいときにいつでも聞ける上司みたいなものが常にブラウザ上に存在するようになって、個のやり取りを加速させていくので唯一無二のAIになってくるのではないかと思います。
鍛える・育てるという感覚で、上司というよりはパートナーがWeb上に存在することになっていきますね。
今、私達自体はRPA(ロボットによって業務を自動化できるシステム)という技術を推進しています。
ノウハウにあたる母体、例えば勤怠を管理するとなったらこの要素をRPAで処理すると楽ですよっていうセオリーがあります。
そのセオリーに則って各現場でのルーチン作業などは作業する人がPC等で入力すれば、弊社の「Brockenが処理して値を返す」というように切り替えていきます。
その前段階として、各プロジェクト単位にRPA化しますが、RPA化してそのノウハウが蓄積したらRPA化するのは、自分達のPC上ですらやりません。携帯から全部入れる、もしくは何かに繋げれば自動で取りますよという処理をやるので、今日現在のあなたのやるべきことはこれというのを常に吐き出してくれるようになります。

では今日のこの時間、何やろうと考える時間がなくなるということですね?

ーそうですね。自分の本当にやりたいことをやれるようになりますね。
やりたいことに時間を割けるようにしてあげたいです。
俗に言うITのシステム系の会社だとやっぱり法人相手の仕事が多いと思いますが、今後は個々が目立っていくと思うので。
ですから1人ひとりが単調な作業をしている時間はもっとクリエイティビティの高いものにシフトさせないとですね。
人でないとできないことをやった方がいいじゃないですか。
その為には人でなくていいものは全部任せてねっていうものを作ろうとしています。
その労働は、「考えることができないから労働しかできない」ではなくて、「上の人達が押し付けた作業が多くて考える時間すら取れない」なんですよね。

そういう人達は頭一個抜けて偉人と呼ばれる世界に行きますけど、世の中偉人だらけなわけではないですからね。
偉人じゃない人達も成果を出せるような仕組みを作っていきたいなという感じですね。
仕組みの部分がそれなりに見えてきたら今後はAIの分野を一気に加速させたいと思っています。

ベクトルをより良い方へ向けるようなサービスに

最後にユーザーに向けて一言お願いします。

ーこれからの世の中は個人個人が活躍するシーンがとても増えると思っています。
その活躍する人たちをより増やすということをやっていきたいなと思っていますが、Brockenは現実の日常での作業が多く忙殺されているような人こそ、特に使っていってもらいたいサービスだと思っています。
1人ひとりが組織に属する目的が変わる時代だと思いますね。
組織に属した方がより大きなことができるから属することも、個人のできるレベル感で構成したいというのもまた一つの生き方ですので。
自分がどうありたいかという考えがない人達には使いこなせないかもしれません。
それぞれのベクトルがそれぞれのより良い方に向くようなサービスとして存在してくれれば感無量ですね。

今回はオブジェクティブグループの坂本代表にお話をお伺いしました。
ブラウザ一つで様々な操作ができるようになるととても便利ですよね、本リリースが楽しみです!

坂本代表ありがとうございました!

会社概要

株式会社オブジェクティブコード
(本社:東京都港区元赤坂1-1-16 東京元赤坂ビル3F)
設立 2012年5月9日

主な業務
プロダクト事業
・ロボット
モスペンくん
AI

・メディア
トップテンメディア  世の中にある全ての情報をトップ10の形式でお伝えしますというコンセプトにて運営している
https://top10.co.jp/

BIGDATA MEDIA(RPAメディア) RPAの基礎知識はもちろん、実際の導入事例やRPAに関わる企業への取材も発信している
https://media-rpa.com/

【ホームページ】https://ob-g.com/corpo/

機械少女団プロフィール


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