今回は統計メディアを運営している、リアリゼーション株式会社の森川代表に統計について私たち機械少女団がお話をお伺いしてきました。

将来の夢は社長

元々エンジニアとして現場で働いていたとお伺いしましたが、なぜ起業しようと思ったのですか?
元々は、自分の親が会社を経営していて僕自身も小さい頃から社長をやりたいと思っていたので、会社に入社した当時から「社長をやりたいです。」と宣言していたのです。
そして8年前に会社を持つ機会があり、そこから社長になりました。

小さい頃から社長をやりたいという夢を持つのはすごいですね。
昔は社長といってもイメージはなかったですけど、元々自分で会社を起こしたいという思いがありました。
私の周辺では社長のお子さんが他にもいたので、あまり自分としてはそこまで特別すごいことではないと思っていました。
実際に勉強するようになって20代の頃からは経営学等の書籍を読み漁っていましたね。

では、夢が叶ったということですね?
まだ夢半ばくらいだと思います。何かをまとめるというよりは自分で何かをやりたいというポジションになりたかったので、そういう意味ではまだ完璧に叶った訳ではないですね。

実際に社長になられた時、会社としてどんなサービスがしたいなど具体的なビジョンはありましたか?
昔から言っている事なのですが、最終的には「皆から1円ください」というサービスをやりたいです。
例えば日本国民から1円ずつ集めると1億くらいにしかならないですけど、全世界の人から1円ずつ集めれば50億、60億集まるサービスになるという考え方ですよね。
その1円を使って何かサービスをしたいから集めるわけではなく、集めるサービスをしたいです。
それが広告モデルでも良いし、そのものでデータを集めていってデータを販売していくというのでもいいと思っているので。
そのユーザーさんのアクションを1円の対価に変えたいと思っています。

データによるサービスの確立

統計メディアについての話になりますが、まずなぜ統計に目をつけたのですか?
元々エンジニア時代に開発をやっていて、その当時から色々なとこでシステム開発をして、色々なところへデータアクセスをする事が無駄だと思っていて。
データを集める基盤にアクセスすればいいのではないかという考えになっていきました。
紙データや電子媒体のデータも一極集中すればいいかなって思い始めて、それがきっかけになって統計というところに紐付いていった感じですね。

実際に統計メディアの運営を始めるにあたって、きっかけやいつから運営を始めたなど教えてください。
始めたきっかけは環境が整ってきたので始めようと思ったからです。
新型コロナウィルスが感染拡大しだした頃に、自社でもそろそろサービスを確立していきたいと思っていたので始めました。
運営自体は去年辺りから始めていましたが、本腰を入れたのが今年からですね。
現在は徐々にPV数をあげています。
元々分析や統計をやろうと思っていましたが、それには認知度を上げていかないといけないから、まず自分自身が情報発信をしていこうという感じです。
情報を発信していって認知度が高まれば、自ずと仕事は集まってくるという認識でいるので。
データ分析だと2パターンに分かれていて、業界の中で認知度が上がっていくパターンと認知度が上がってなくても仕事がくるパターンがありますが、それって大学とかで統計学を学んだ人、教授や大学役員が社長をやってるパターンがそれに近しい形なのです。
弊社で分析や統計等でやりとりしてるところに関してはそういうところが多いですね。

記事の内容としては極端に統計に偏ってる訳ではなく、割と入りやすいところから入ってますね。
例えばゲーム内キャラクターの男女比や、そのゲームをプレイしている男女比を出したりしています。
新型コロナウィルスに関しても記事をいくつか出していて、感染者等の数値も出していますが、それを出して何か言っているのではなくデータに基づいて言えることのみ言っています。

数の裏側に本質を見る

データを集めるにあたって主に使っている集計方法とメディアにする際の抽出方法等を教えていただけますか?
まず集計方法について、テキストデータだとテキストを持ってきて、そこから言語を使って加工する方法があります。
テキストの種別によっては電子データとして扱いやすいもの、アンケートで数えていかないといけないものもありますね。
ゲーム内キャラクターの男女比等は1つひとつ数えてメモ帳に書き起こしてデータを取っているので集計方法に関してはアナログな部分もありますよ。
抽出方法に関しては統計を用いる事もありますし、内容によってはあまり考えずに出す手法もあるので、結果によって変わってきますね。

集めるデータにもよるし出したい結果にもよるってことですね。
そうですね。ニュース等でもその数字で何を示して何を説明しているのか結果によりますね。
新型コロナウィルスで言ってしまうとマスコミ報道で感染者数のみを報道するじゃないですか。
感染者数は検査数と紐付いてるから検査が1ヶ月前に全数検査してるのであればそれはそのままで言えると思います。
ですが、1ヶ月前が100しか検査してない、今は200検査してるとなると、出てくる感染者数は当然違うのでそれで物事を見ないといけないですよね。
もしくは死亡者数が減っているのがわかっているのであれば感染者数がわからなくても死亡者数のみで見ていこうってなります。
死亡者数はどのように遷移してるのかとかそういう見方をした方がいいと思ってるので、数字のみに躍らされるのではなくて数の裏側を見ないといけないかなと思いますね。

データを使ってどんなことをするのですか?
企業が出したい情報に紐付いて分析するので、その結果に近しいサンプリングを持ってきたりしますね。
例えばエビデンスに紐付く物に対して、そのエビデンスをどこからひっぱってきてるのか?となってきますよね。
欧米のサンプルデータをもってきて日本人に当てはめても欧米人と日本人では違いますよね。且つ、サンプル元が人間ならまだしも、それが動物だったら動物で症例が出たので人間も大丈夫です!と言われても安心できませんよね。
人間なら人間、日本人なら日本人でエビデンスを出してという事になります。
統計メディアに関しては公平なデータを引き出そうと思っています。

先程もニュースの話が出ましたが、私達の生活で統計が多く使われていたり私達が気付いていないだけで身近でどんなところに使われていますか?
一番簡単なのは天気予報ですね。何で明日の天気を予想できるのか?となってくると、過去の統計データに紐付いてるから、過去その日の気温がこうだった場合に次の日の天気はこうなってるからとか、気圧配置がこうだからとか。統計というより機械学習の分野ではありますけどね。
ですので、過去最高の気温等が観測できるのです。

解析にも力を入れる

今後会社としては統計を使ってどのようなことをしていきたいですか?
統計というかデータ分析なのですが、最終的にやりたいことに関しては例えば文章解析や画像解析をやりたいと思っています。
わかりやすく言うと文章を書いてネガティブな事やポジティブな事を書いてるだとか政治系や金融系の記事とかの文章解析ですね。
画像解析に関しては、1つの画像があってその画像と同じような画像を探してきて、変装等もわかってくるというのをやりたいです。

AIとはまた違うのですか?
AIの分野に関してはニアイコールですね、データ分析や統計というのは。統計に関しては学問なので。
AIというのは幅広い意味なのです。幅広い意味の中の統計というのが使われている方法論で、データ分析でいうとAIの中の一部なんですよ。それを幅広くいうとAIカテゴリに分類されますね。

最後になりますが、統計に興味がある人や勉強中の人、データに関する仕事をしたい人に向けて一言お願い致します。
自分自身が何を目的として統計やデータ分析を勉強しているのかということを改めて認識してほしいです。
最終的にはその統計を使って何ができるようになったかというアウトプットを意識してほしいと思います。

今回は統計メディアを運営する森川代表にお話をお伺いしました。
天気予報にも統計が使われているとは驚きましたね!これからニュースで天気予報を確認するとき、意識して見てみるのもいいかもしれませんね。

森川代表ありがとうございました!

統計メディアについてはこちらをご確認ください!
https://statistics-media.com/

会社概要

リアリゼーション株式会社
(本社:東京都港区南青山1-10-3 南青山Dビル4F)
設立 2012年6月
代表取締役 森川 喜木

事業内容
コンテンツ配信サーバの設計、開発、ソフトウェア開発
システムエンジニアリングサービス(SES)
情報通信システムに関するSI事業

【ホームページ】https://www.realization.jp/

機械少女団プロフィール

eスポーツ×アイドルをコンセプトに活動するアイドルグループです!
広報活動としてインタビューや企業紹介も行っています。
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