今回はカーネルジャパン株式会社の代表兼宇宙ビジネスMEDIA編集長の池田代表に機械少女団が「宇宙ビジネス」について貴重なお話を伺いました。

ゼロから始まったIT業界

カーネルジャパンに入社する前の経歴をお聞かせください。
カーネルジャパンに入社する前は、株式会社ノードコミュニケーションに所属していました。
その前は全く別の業種で芸能の衣装関係の会社に所属していて、テレビ局や映画、舞台に対して衣装を貸し出す業務をしていました。
専門を卒業してから4年間ほどいたのですが、業界の性質的な問題であまり広がりがないなと思い、ノードコミュニケーションに入社しました。
そこで初めてIT業界やパソコンに触れましたし、ビジネスマナーも叩き込んでいただきました。

もともとIT業界に興味があったり、IT関係の仕事がしたくて入ったのですか?
正直全く興味がなくて、ITってなんだろうなというくらいでした。
ITというワードで「忙しそう」とか「まともそう」という印象でしたね。
当時、芸能業界は私服で恰好は何でもよかったですし、敬語も使わなくてよかったので
そこから真逆に行きたいなと思ってIT業界に入りました。
特別興味があったわけでもないし、パソコンも人差し指でタイピングしていたので本当にゼロからスタートみたいなイメージですね。

ゼロから始まったIT業界ですが起業するまでの経緯を聞かせてください。
初めは営業職として入社しましたが、営業もITも初めてで何もわかりませんでした。
そこから一つずつ積み上げていく中で、エンジニアさんと一緒にプロジェクトに参画したり、これからのキャリアプランを一緒に考えていくために少しでも勉強して道を示さなければいけないと思いました。
ある時エンジニアさんから「このプロジェクトに入れてよかった。」「すごく辛かったけど池田さんが持ってきたプロジェクトなので頑張れた。」などと言ってもらえて、嬉しかったし自分でも人が成長する手助けをできているんだなと思いました。
そういった出来事があって自分でも会社をできたら楽しいのでは?程度に思っていましたね。
その時に自社の社長からやってみないかと声をかけていただき、経営学も全く知らない中でしたがチャレンジしてみようと思いました。

人が成長する手助けをしたいと起業したとのことですが具体的なビジョンはありましたか?
正直具体的なビジョンはなかったに等しいと思います。
ただ、「便利なITよりも感動を与えられるようなものを作れたら楽しいのではないか」ということを当時の社員達とよく話していました。
人が考えるもの、妄想しているものを実現できるような会社にしていきたいというざっくりとしたビジョンしかありませんでしたね。

カーネルジャパンが目指す宇宙ビジネス

現在池田さんが所属するカーネルジャパンのHPに宇宙に関する記載が多かったのですが具体的にはどんな事業をしていますか?
今はまだビジネス化できていないのですが、最初にあがったプロジェクトが宇宙のナビゲーションシステムを作っていこうというものでしたね。
例えば地球から月までどのルートを通っていけば安全に月に届くかをシミュレーションする。
そういったものを3D空間でモデリングして提供していこうというものでした。
実際にはまだ宇宙をどの様に商業化していくか業界全体で考えているので、情報収集したうえで収益化を図れるようなものを模索している状況ですね。

広い宇宙で何がビジネスになりますか?
地球上にある商業はすべて宇宙でビジネス化できると言われています。
2050年には宇宙空間に常時人が住んでいる状態になり、そうなると人が生きる上で必要なものが宇宙空間でも必要になってきます。
なので衣食住すべてが必要ですよね。そして観光や娯楽も必要になっていきます。
すべての産業が広がっていくので、なんでもビジネスになると言っている方が多いですね。

宇宙ビジネスに目をつけたきっかけはなんですか?
シンガポールに上場を目指していくと決まった時に継続して行っているITサービスやシステム開発のほかに、+αとして今後注目される宇宙ビジネスを進めていくために発足したプロジェクトですね。
宇宙開発の歴史は長く、1960年代くらいから始まっています。
ですがここ最近また話題になってきてるので、今初めてちょうどいいくらい。
遅れれば遅れる分だけ二番煎じになっていくと言われています。
宇宙に仕事として関わっている人、ロケットや人工衛星などを大学でしっかり勉強して社会に出てる人はそんなに多くないですが、その周りに付随するような人たちが結構増えてきているのです。
もともと星が好きで興味があって調べて、セミナーに参加しているだとか。
プラネタリウムが好きというところが始まりだとか。
Twitterでも宇宙に関わりたいという人たちは増えていますね。

宇宙ビジネスは私たちの生活でどんなことに使われていますか?
一番身近なのがGPSだと思います。
GoogleMAPも人工衛星から位置情報取得しています。カーナビもそうですね。
GPSはそもそもアメリカのシステムです。
アメリカが打ち上げてる人工衛星から取得してるデータなので、カーナビで案内終了するのが目的地まで遠いことはしょうがないらしいですよ。
なので今日本の測位衛星という日本だけを取る衛星を飛ばしているのでそれが実用化されると誤差が30センチくらいの精度になるらしいですよ。もうちょっとしたらマップの精度が一気にぐっと上がるというところが一番身近だと思います。
あとは天気図や台風情報で出てくるデータも気象衛星ひまわりからのデータなのでその辺りが身近になってるかなと思います。

ただ、人工衛星をどう使うかが今課題になってる部分ではありますね。
アイディア勝負でやっている会社も結構多く、流れ星を流しますよという会社も出てきています。
例えば野外イベントの時に流星群をこの時間にこの場所で見えるように流してくださいということができるのです。
他にも海流を調査して漁業と組み合わせるとか、土壌を調査して農業と組み合わせるなども出てきています。
どう使えば今後広がっていくかは自分たちの観点ならではの部分で勝負できます。
自分たちが不意に思いついたものが発展していくケースもありますね。

宇宙を学び始める足がかりに

宇宙ビジネスメディアはいつ頃から始めましたか?
始めたのは1年くらい前からで、本格的に動き出したのは半年前くらいからですね。
当初は他のサイトから記事を載せていくということをやっていましたが、今は徐々に取材をした記事やオリジナル記事を出している状況です。
自分たちが見て面白いものやこういうものを知ってもらいたいなという観点でやっています。
内容が硬すぎると興味持ってくれないかなと思うので、ある程度わかりやすい記事を作るよう心掛けています。

宇宙ビジネスメディアを運営しようと思ったきっかけはなんですか?
宇宙が好きだけど何から始めたらよいかわからないという人たちに色々アプローチしていくためのツールとして活用したいなと思ったのがきっかけになりますね。
私自身が色々勉強しようと思った時、初心者向けのセミナーに行ったり、本を読んだり、YouTubeを見たりしていましたが、当時結構苦しんだのでぜひ活用していただけたらと思います。

他に企画中の事業はありますか?
今はロケット開発と人工衛星を使ったサービスをしたいと思っています。
ロケットに関しては想像通り打ち上げてみようというものですが、人工衛星に関しては自分たちで人工衛星を作成して打ち上げるパターンと、今打ち上がっている人工衛星のデータを使ってサービスを組み上げていくパターンの二つを考えています。

進化し続ける宇宙ビジネス

宇宙ビジネスは今後どうなっていくのでしょうか?
今後はさらに加速していきますね。
数年後には商業化が確立されると思います。
最近は民間企業が打ち上げたロケットに国の人工衛星を載せる、月にコロニーを作るというのも民間のサービスを使って国が出資するというやり方になってきています。
また、4年後には「人が月に到着しました」というニュースが流れると思います。
その頃には宇宙旅行も現実的で身近になってきますし、宇宙に関するサービスが増えてくるのかなと思っています。

世界の流れに伴い会社やメディアをどうしていきたいですか?
少なくとも日本で宇宙ビジネスをやっている会社として確立させていきたいなと思っています。
大手の宇宙ビジネスの会社と同じように「カーネルジャパン」という名前を浸透させたいです。
メディアに関しては、今はこちらから取材の申し込みをしていますが、向こうから載せてほしいと言われるくらいにしていきたいなと思っています。

最後に宇宙ビジネスに興味がある人やこれから学びたい人に向けて一言お願いします。
宇宙が好きだな、興味があるなという方は飛び込んでしまえばいいと思います。
自分の好きな部分からどうしたら宇宙に携われるかを考えれば誰でも宇宙ビジネスに参画できるはずです。
私自身勉強中なので偉そうなことは何も言えないですが、手当たり次第やってみてどういった分野を押さえなければいけないのか。
世の中の動きを押さえていくだけでも情報の取捨選択はできるかなと思うので、簡単でわかりやすいところから攻めれば培っていけると思います。
飛び込むなら今です。

今回は池田さんに宇宙ビジネスについてお話を伺いました。
宇宙ビジネスとっても夢のある響きですよね!
今後も宇宙とカーネルジャパンの発展に注目していきたいと思います。
池田さんありがとうございました!

宇宙ビジネスメディア https://spacebiz-media.com/
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会社概要
カーネルジャパン株式会社
(本社:東京都新宿区西新宿6-15-1 セントラルパークタワーラトゥール新宿409)
設立 2014年4月
代表取締役 池田真大

【ホームページ】 http://kernelj.jp/

機械少女団プロフィール

eスポーツ×アイドルをコンセプトに活動するアイドルグループです!
広報活動としてインタビューや企業紹介も行っています。
メンバー:さら・みお
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